今年の夏のサロベツの天気は晴れマークと高温が続き、湿原も少し乾燥気味です。高温といっても30度前後くらいですので本州の方々にしたら快適かもしれませんが、例年低温でジリ（海霧）が多いサロベツにしては、いつもと違う夏になっています。
木道の入口ではノリウツギが綺麗に咲いています。
北海道では「サビタ」の名前の方が馴染みがあります。
見渡す限り広がる湿原に、風が吹きわたっています。
タチギボウシは数年ぶりにたくさん株が見られていますが、少雨のせいか花はすこし乾燥気味が多いです。
青紫色の花で清涼感があり人気のある花です。光に透けるとさらに美しさが際立ちます。
サロベツは夏～秋にかけて紫色の花が多く見られます。サワギキョウも咲きはじめました。
エゾナミキソウは絶滅危惧種の貴重な花です。ナミ（波）が押し寄せてくる様子に似ています。
ナガボノシロワレモコウも咲きはじめました。夏の湿原で風に揺れる姿は、サロベツの夏の風物詩です。
内周ではこのあとクサレダマが見頃となります。
夏の陽射しは生命の輝きをよりビビッドに浮かび上がらせています。
（早野）
【令和3年7月23日】ヒグマ出没のお知らせ
【7/12(月)～】サロベツ湿原センターは通常開館いたします！