- 2020年08月24日
- 植物
サロベツ湿原 最新開花情報 200824
北緯45度のサロベツでは、夏の名残りを感じつつも、確実に季節は秋へと傾いています。
春から続いたお花リレーは、ついに最終走者にバトンを渡すところまできました。

緑色の湿原の中でも、すでに茶色く色付いてきているのがわかります。

サロベツは、ミズゴケのカーペットが敷き詰められたような高層湿原に、貴重な花々が楚々と咲く稀有な場所です。

今一番目立つのは、ひょろりとノッポな「ナガボノシロワレモコウ」です。

ナガボ(長穂)の白い花が、湿原の奥の方まで続いているの、わかりますか?

「ミヤマアキノキリンソウ」。ついに名前に「アキ(秋)」が入る花が咲きはじめました。

サロベツの秋の代表花であり、最終走者の「エゾリンドウ」です。

「ウメバチソウ」。大湿原の中で、ポツリポツリと咲いているのでお見逃しなく。

内周では「ハンゴンソウ」が見頃です。人の背丈くらいあるので目立ちます。

漢字では「反魂草」と書き、名前のとおり、お盆前後に咲きます。

木道わきでわさわさしている「ヤチヤナギ」は、ローズマリーのようなスッとした香りです。指で強く擦って嗅いでみてくださいね。

「ヒメシロネ」は、ミントのような香りです。ミントと同じシソ科です。

「キツリフネ」の種は、指で触れると勢いよくパチンっと飛び散ります。

湿原を吹き渡る風の音と秋の虫の声が聞こえる木道散歩は、今ならではの味わいです。
