- 2025年06月29日
- 植物
250629巡視 結実
今日は濃霧、エゾカンゾウが咲き乱れる時期ですが、遠くに広がるエゾカンゾウは見えにくい日でした。
この時期エゾカンゾウの花芽がエゾシカに食べられてしまう問題があり、今日の巡視ではエゾシカに食べられたエゾカンゾウやエゾシカの足跡を確認しました。


食害が多い年は開花するエゾカンゾウが少なく景観に影響してしまいます。
話は変わりますが…
今日の巡視では結実している植物が目についたのでいくつかご紹介させていただきます。
植物は開花後、種子を遠くまで飛ばすため様々な散布方法を取ります。
こちらはホロムイイチゴ

甘い果実を種子と共に動物に食べてもらい、母体から離れた場所に糞と一緒に種子を排出してもらう戦略を取っています。
次にサギスゲ
次にサギスゲ

綿毛のようなものを種子につけることで風の力を借り、遠くまで種子を運びます。
サロベツ湿原では順番に花期が訪れ、花の終わった後も結実という形で私を楽しませてくれます。
どんなふうに種子を散布させるのだろうか。誰が散布するのだろうか。
想像しながら観察するのも楽しいです。
むらた