お花の小さな違い

  • 2025年06月01日
  • 植物

お花の小さな違い

今日の巡視はとても晴れて暖かいと思いきや風が肌寒い日でした。

今の季節は気温が落ち着かず、朝晩は寒く昼は暖かいといった日が多く、どんな服装をしていいか悩みます。

暖かい日も多くなり、徐々に夏の花が咲き始めました。
まだ少ないですが、エゾカンゾウも咲き始め、咲きそうな花芽も多くなってきました。

巡視中お客様と話す機会があり、「花の時期にはまだ早いんでしょう?」とおっしゃっていましたが確かにエゾカンゾウの時期としては早いですが、花はしっかり咲いてます。

木陰にいるオオヤマフスマ

これから徐々に結実していくショウジョウバカマ(今年は当たり年)

小さな白い花びらが規則的に少し重なりながら咲くコツマトリソウ

そして今日はたまたまホロムイイチゴの雄花と雌花を見つけたのでご紹介します。
ホロムイイチゴは雌雄異株の植物です。
雌雄異株は、株ごとに雌雄が異なることを指します。
一般的な植物は雄蕊と雌蕊が両方発達し、雌雄両方の性質を持つイメージがあります。
しかし、雌雄異株は人間のように個体で雌雄が分かれています。
(植物は厳密にクローンを作ったり、ストレスで雌雄が反転したりするため個体という表現はあまり良くないのですが…。)
こちらが雌花

真ん中に膨らんだ子房があり、外側には未発達の雄蕊があるのがわかります。

こちらが雄花

雄蕊だらけ
両性花もあるのですが、今回は見つけれませんでした。
こうした植物たちの小さな違いに目を向けるのも巡視の1つの楽しみです。

むらた

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