- 2024年09月17日
- 植物
2024/09/17 どんぐりが色づきました
今日は風が強く、午前中に激しい雨が降りました。午後には晴れたので、サロベツ湿原センター木道の巡視を行いました。
ミズゴケが赤く色づいています。
ツルコケモモやサワギキョウ、ホロムイイチゴの葉も紅葉しはじめていますよ。
マンネンスギです。
”スギ”という名前ですが、樹木や草本ではなくコケの仲間です。上向きに飛び出ているトウモロコシのような部分は胞子嚢穂というそうで、ここから胞子を飛ばします。
ヒメシロネの花が咲き終わり、これから実ができます。
葉の出る方向が、一段ごとに90度変わっているのが面白いですね。葉の重なりを減らして日光をより効率的に確保できるため、このような形態になっていると思われます。
エゾリンドウです。
他の草に隠れるようにして咲いていることがあるので少し見つけにくいですが、今一番数が多い花です。
ノリウツギです。
アジサイと同じユキノシタ科で、白いがく片のある花(装飾花)をつけます。サロベツ湿原のノリウツギは花が咲き終わり、細かく丸い実がついています。
そしてセンターから観察デッキに向かう木道で、どんぐり(ミズナラ)が茶色く色づいていました。
枝の先端をよく見ると、親指くらいの大きさのどんぐりがなっています。どんぐりははじめ緑色で、成熟すると茶色に変わります。地面にはまだ緑色のどんぐりが落ちていました。地面に落ちたドングリはネズミやタヌキ、クマなど野生動物たちの食料になります。
サロベツ湿原センターの木道では現在、ミゾソバ、ミヤマアキノキリンソウ、エゾリンドウ、キツリフネ、エゾシロネなどの花を見ることができます。そのほかミズゴケやモウセンゴケ、さまざまな植物のタネや紅葉も観察することができます。
サロベツ湿原の季節の移り変わりをどうぞお楽しみください。
大学生サブレンジャー 中山