- 2020年09月17日
- イベント報告
【報告】9月3日(木)、北海道開発局稚内開発建設部の主催で豊富中学校出前講座が行われました。
この取り組みは、豊富中学校の1年生を対象に地域農業や自然環境、
並びに自然再生事業の取り組みなどについて、
より、理解を深めてもらう事も目的に、湿原センターや国営防災事業地の見学を実施しているもので、
当日は25名の生徒さんに参加していただきました。
例年であれば、全員で各施設を回るのですが、
今回は新型コロナウイルス感染症対策として、
3班の小グループに分けた上で実施しました。
湿原センターの館内では、稚内自然保護官事務所の柴原様から
利尻礼文サロベツ国立公園の概要についてレクチャーを受けた後、
館内の展示物から答えを探すクイズラリーを実施しました。
答えを探し出そうと、皆さん真剣なまなざしで取り組んでくれました。
上手く探し出すことはできたでしょうか。
木道では、当法人の吉原がガイドを行い
湿原の成り立ちや秋の湿原に咲く花々や見どころについても解説を行いました。
こちらはサワギキョウです。
当日は天候にも恵まれて美しさがより際立って見えました。
手渡された資料を基に、今の湿原植物を探していきます。
最初は苦労していたみたいですが、徐々に探すコツも掴んでくれていました。
湿原の花々を観察した後は、自然再生事業地である落合緩衝帯まで移動しました。
自然再生事業地の見学では、開発局稚内開発建設部の高岡様に
”緩衝帯”までご案内いただき、湿原と農地の間に設置されている”緩衝帯”の役割などについて学びました。
この場所では、緩衝帯の上でみんなで大ジャンプ!
地面が揺れ、振動が伝わる事が分かりました。
生徒の皆さんも思わず驚いていましたが、水を含んだ巨大なスポンジのような泥炭の性質について
肌で実感できたのではないでしょうか。
特にこの緩衝帯の場所は、普段は見に行くこともあまりないと思いますので、
貴重な体験になった事と思います。
今回の総合学習を通じて、豊富町の自然や基幹産業である酪農、
これらを支えている取り組みなどについても、理解を深めてくれればと思います。
川﨑