【報告】サロベツ湿原自然再生子どもエコツアー

  • 2020年07月20日
  • なまサロ

【報告】サロベツ湿原自然再生子どもエコツアー

7月18日(土)、サロベツ湿原自然再生子どもエコツアーを実施しました。

(概要)

サロベツ湿原の豊富町に分布する上サロベツ原野では1970年~2002年まで泥炭が採掘されており、採掘された泥炭でピートモスという土壌改良剤が作られていました。採掘された湿原では植生回復が進まない裸地が残されていて、そこを元の湿原に戻すために自然再生の取り組みが実施されております。今回の活動では植生回復を促す、マットを敷く体験を行いました。

(活動内容)

はじめにオリエンテーションを行い、スケジュールの確認や泥炭採掘の歴史について学びました。

泥炭採掘跡地へいざ出発!!普段は立ち入り禁止の特別な場所。
作業路として使われていた場所を歩いていきます。
作業路を抜けると、広大なサロベツ湿原がお出迎えしてくれました。
普段の歩いている木道より湿原を身近に感じられます。
さらに奥へと進んでいくと、高層湿原が広がりはじめ、食虫植物のモウセンゴケがありました。
湿原を鮮やかに彩るトキソウもありました。
目的地の採掘跡地に到着しました。裸地化した場所は表面が乾燥していて触るとサラサラしています。
そのままだと植物の種が飛んできても、乾燥しているため根を張ることができません。
そこで、自然素材の植生回復ネットを張りました。ネットの網目に種が入れば植物が育っていく仕組みです。
4年前にネットを張った場所を観察してみると、ネット覆うほど植生が回復しているのが分かりました。
当時2年生だった現なまサロリーダーは「すごい!すごい!」と大喜びしていました。
 
湿地には多様な生き物が存在し、それらの命を支えている大きなゆりかごです。
サロベツ湿原を永遠に守っていくためにまずは知ることが大事だねと子ども達から声をいただきました。
次回は子ども達お待ちかねのキャンプ活動です!!
G
 
 
 
 
 
 
 

 

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