- 2020年06月27日
- 野鳥
シマアオジ情報(6/27)
サロベツ湿原センター木道周辺におけるシマアオジは6月13日以降も1・2羽が出ています。
シマアオジ(木道周辺ではありません)
ただ遠くにいることが多く、鳴き声だけ聞こえて姿が見えないことが多いです。シマアオジは中国における密猟などにより、サロベツでもここ数年数が激減しています。近々シマアオジが見られなくなる可能性がかなりあります。
この状況の中で幸いなことに6月中旬以降姿が見られなくなったの2019年と比較して、今年の木道における生息状況はよくなっています。
このため、シマアオジが近くで見えなくなったとしても、姿がみえずに声だけが聞こえただけでも、今年もサロベツにシマアオジが戻ってきたことを喜んでいただき、暖かく見守っていただければと思います。
私たちは国内のシマアオジ繁殖個体群の消滅や種としてのシマアオジの絶滅を防ぐために、サロベツではシマアオジの調査や普及啓発活動を行い、国際的にも関係者と協力しながら保全活動を行っています。
今年は(公財)日本野鳥の会のと共同でシマアオジの生息が確認されている国立公園外の土地をシマアオジを愛する方々より寄附を募り購入しました。
サロベツ湿原センター内では、シマアオジグッズも多数取り扱っており、
この売上の一部はシマアオジを守るための活動に使われています。
これからもサロベツでずっとシマアオジが見られるよう、シマアオジの保全にご協力のほどよろしくお願いします。
長谷部