サロベツ湿原の様子200531(エゾカンゾウはまだまだこれから)

  • 2020年05月31日
  • 植物

サロベツ湿原の様子200531(エゾカンゾウはまだまだこれから)

このところ、コロナも吹き飛ぶ!?ほどの強い風が吹いているサロベツ。
ここ数日は気温が上がり、タラノキの芽も出てきました。※美味しそうですが、国立公園なので、取って食べないで下さいね。
青空に向かって、ワタスゲの穂がぐんぐん伸びていきます。
水辺ではミツガシワが咲き始めました。
良く見ると星形の花にはレースのような糸が見え、とても美しいです。
足元ではヒメシャクナゲのピンク色の花。とても小さいので探すのが大変です。
こちらは形が似ているヤチツツジ。そろそろ終わりの季節です。
青々と湿原の水を湛えた採掘跡。
木道の先に利尻山がくっきりと見えています。
湿原の中ではミツバオウレンが一気に増えてきました。
こちらは今のおすすめ、タテヤマリンドウです。湿原に散りばめられたお星さまのようです。
タテヤマリンドウの白っぽい花もありましたよ。
こちらも今のおすすめの花、ショウジョウバカマです。
ときどき白花もあるので、ぜひ探してみて下さい。
フカフカの毛に覆われて温かそうなヤマドリゼンマイ。
ミズゴケの中にはモウセンゴケの赤ちゃん。
カラフトイソツツジも蕾が膨らんできています。
カラマツソウもあと少しで咲きそうです。
コバイケイソウの葉も大きくなってきました。昨年は大豊作でしたが、今年はどうでしょうか?
ホロムイイチゴの花を発見!コバイケイソウの陰でひっそりと咲いていました。
一面、茶色だった湿原は、徐々に緑の大地へと変わってきました。
林の中でも変化がありました。
いよいよオオアマドコロが咲き始めました。
オオバタチツボスミレがちょうど見頃です。
オオバナノエンレイソウはあと少し!頑張って咲いています。
ミズバショウはもうおしまいの時期。
エゾノリュウキンカも次々と花が散っていき…
王冠のような実ができていました。
そして、多くの方が気になるエゾカンゾウは?というと、まだ蕾の途中です。最初に1つ目の花が咲いた後、気温が低い日が続いたので足踏み状態です。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだ遠出を控えられている状態かと思います。お越しになれない方々のために、これからも、さわやかな湿原の様子をお届けできればと思います。

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