サロベツ湿原だより10月号

  • 2019年10月01日
  • 景観

サロベツ湿原だより10月号

サロベツの秋は、「渡り鳥」と「草紅葉(くさもみじ)」がオススメのシーズンです!

オオヒシクイやマガン達が、またサロベツへ戻って来てくれました。


昼間は牧草地や三日月湖などで過ごし、夜は兜沼やペンケ沼をねぐらとします。サロベツは、彼らが夏を過ごしたロシアから、冬を過ごす本州へと渡る途中の重要な中継地となっていて、1ヶ月程賑やかに滞在します。


北海道らしい真っ直ぐな道路を車で走っていると、しばらくガンの群れと一緒に並走することもあります。時速80kmくらいでしょうか、意外と早くて驚きます。木々や草の「黄葉(こうよう)」も、今年は綺麗に見られるかもしれません。


場所は変わりまして、湿原センターの木道です。お花の時期は終わりとなり、一面黄金色の湿原へと変化してきています。


ここでいきなりですが、クイズです。この種は、何のお花の種でしょう?

1.エゾカンゾウ 2.カキツバタ 3.ノハナショウブ

(お客様からよくご質問のある、実が似ている3種類。※答えはこのページ下部へ。)


こちらはタチギボウシの実です。今時期は、種や実の観察をするのも面白いです。


ヤチヤナギは冬芽を付けています。このまま冬を迎え、雪のお布団を被って眠りにつきます。


昨日は展示室の大きな窓のすぐ外を、タンチョウ2羽が低空飛行で飛んでくるのが見られました。屋根のすぐ上を通過していったので、急いで玄関から外へ出ると、遠ざかっていくタンチョウは秋のキラキラした陽ざしを浴び神々しく、それはそれは美しい光景でした。

(クイズの答え・・・ 3.ノハナショウブでした!正解でしたか?)

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