- 2022年07月08日
- 植物
汗ばむ陽気、移り変わる花を見る。
先週のエゾカンゾウのピーク時はすっきりとしない天気がでしたが、ここ数日天気の良い日が続いているサロベツ湿原です。
ノハナショウブが見ごろを迎えています。カキツバタと似ていますが、花弁の色が赤紫で黄色い模様が入っているのがノハナショウブです。
並べてみると一目瞭然!左がノハナショウブで右がカキツバタです。
カキツバタはもうそろそろ見納めです。
エゾカンゾウも見納めの時期に入ってきました。圧巻のエゾカンゾウ畑はまた来年に期待したいですね。
コバイケイソウも見納めです。今年は湿原に白いノッポが大量でした。
花が終わり、種を付けているコバイケイソウにホオアカがとまっていました。花が終わっても止まり木として活躍しています。
ノリウツギの飾り花が咲き始めました。飾り花は実は花ではなく、萼片(がくへん)なのです。
モウセンゴケの蕾がついていました。少し禍々しさを感じる葉に比べて、小さく可愛い白い花を咲かせます。
意外な裏の顔でしょうか。
モウセンゴケとトキソウです。私には、空を飛ぶトキに向かって血にまみれた手が大量に伸びて
引きずり落そうとしている、そんな風景に見えました…暑い夏には怖い話も鉄板ですね。
トキソウが咲いていました。トキのような美しいピンク色です。
サワランも咲いていました。私の第一印象ですが、ヒゲクジラの頭部に似ている花だなと思いました。
伝わりますか?特に頭骨に似ているんです。
タチギボウシが咲き始めました。薄紫色のラッパのような花を付けます。
ドクゼリが開花しました。中心にいる虫はアカスジカメムシです。白に映える模様ですね。
ナガボノワレモコウが開花していました。猫じゃらしのような可愛らしい花です。
キツリフネが林床の暗がりで密かに開花しています。ぶら下がった黄色い花がとても良いです。
エゾカンゾウが終わりの時期を迎え、少し寂しい雰囲気も漂うサロベツ湿原ですが、まだまだ魅力的な花がリレーのようにバトンタッチしながら咲いていきます。観察するのが楽しみです。
小松