サロベツ湿原センター
2011年4月、サロベツ原野の玄関口に建つ新たな案内施設として「サロベツ湿原センター」がオープンし、当NPO法人が管理運営を行っています。この施設は「人と自然の共生」をテーマに、太陽光発電や、ヒートポンプ暖房など、自然エネルギーを利用し、化石燃料に頼らない環境に配慮した建物となっています。
展示が充実した館内では、湿原の成り立ちや、そこに生息する動物や花々、地域の人々の暮らしや産業、かつて行われていた泥炭採掘の歴史などについて、写真やパネル、豊富な映像資料から知ることができます。
また、同年12月には東映60周年映画『北のカナリアたち』のロケ地として使用され、主演の吉永小百合さんや、センターのスタッフ役として満島ひかりさん、駿河太郎さんなどのキャストが訪れました。
センターから湿原へとのびる一周1kmの木道はバリアフリー対応のため、車椅子でも安心して利用でき、途中にテラスやベンチが設置されているので、心ゆくまで広大な景色や可憐な花々を楽しむことができます。
なお、最新の自然情報については、館内の自然情報ボードをご覧いただくか、直接センターのスタッフにお問合せ下さい。
サロベツ湿原センター ホームページ
木道散策時の注意4箇条プラス2
木道散策時にはいくつか注意点があります。
サロベツの自然を守るためにもとても重要ですので、ご協力下さい。
① 動植物の採取、損傷行為 → 希少な動植物ばかりです。大切にしましょう。
② 木道から足を出して湿原を踏み付けたり、木道外に降りること → 湿原は1年に1ミリずつしか成長しない脆弱な自然です。
③ 飲食、ゴミのポイ捨て → ゴミは各自の責任でお持ち帰り下さい。
④ 喫煙、吸い殻のポイ捨て(センター内も禁煙です)→ 湿原を支えている泥炭(でいたん)は、燃料としても利用されるほど燃えやすく、一度火災が起きると燃え続けなかなか消えません。湿原域への火の持ち込みは大変危険ですのでお止め下さい。(喫煙はセンターの駐車場側2ヶ所に設けられた所定の場所でのみ、お願いします。)
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・ ペットの持ち込み(センター内も持ち込み禁止です)
・ 自転車やバイクの乗り入れ→ 稀にありますが大変危険ですのでお止め下さい。
湿原と農地のちょうど接している場所に建てられた新しいセンターで、ますます人や情報の交流活動が促進され、自然環境の保全と、地域を活性化する上でも核となっていくことが期待されています。