250530 春から夏へ
ようやくサロベツにも夏がやって来そうです。
まずは、開花初認のハクサンチドリ
唇弁の斑点模様から汚れたランの別名がありますが、
見た目は美しく、まだ茶色い枯草の目立つ湿原でより鮮やかに見えます。
木道付近での株数はあまり多くありませんが、気まぐれなランは今年も咲いてくれたことに喜びを感じます。

ホロムイイチゴも咲いていました。
今年はマイヅルソウの勢いがすごく新葉が埋もれている場所があるため、
あまり咲かないのではないかと心配していましたが、このままの勢いで開花してくれることを願います。

マイヅルソウは開花真っ盛り
ホロムイイチゴやギョウジャニンニクを飲み込んで広がっています。 1株1株では華やかさがありませんが、地面を覆うように広がっているため、見ごたえがあります。

地味な花ですが、こちらはサギスゲです。
ガイドなどの解説ではワタスゲの三つ首バージョンと例えていますが、
ワタスゲより花期が遅く、綿の密度も少ない別種です。

最後に、羽化したのか暑くて休んでいたのか、草にとまるオナガミズアオを見つけました。
月光蝶とも称されるオオミズアオに似ていますが、前翅の先端や模様などからオナガミズアオとしました。

蛾の中でもきれいな分類なのではないでしょうか。
今年のエゾカンゾウも開花初認(5/30)を迎えいよいよやってくる観光シーズンの気配を感じます。
望月