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2024/09/16 湿原の実りの秋

今日から一週間大学生サブレンジャーとして頑張ります! 中山です

初仕事として、幌延ビジターセンターの巡視を行いました。道北はかなり涼しくなったとはいえ日差しはまだまだ強く、少し汗ばむくらいでした。

9月も中旬になると花を咲かせている植物は少なくなりますが、代わりに実やタネを観察できます。

これはハンゴンソウの花(上)とタネ(下)です。

ハンゴンソウはキク科で、タンポポ(キク科)と同じようなわたげの付いたタネを作り、風の力を利用してタネを遠くに飛ばします。

 

ノハナショウブのタネです。

丸いボール状の実の中が3つの部屋に分かれており、その中に薄いタネが整列しているのが分かります。ノハナショウブと花が似ているカキツバタは、薄くないタネをつけます。

 

こちらはエゾゼンテイカ(エゾカンゾウ)のタネです。

ノハナショウブと同じような形の実ですが、中のタネが黒く、一つの茎に実が複数個ついています。

 

サワギキョウのタネです。

サワギキョウは花弁が細長いスリムな花をつけるのですが、実はコロッと丸く可愛らしいです。上の写真が花が枯れてすぐくらいの状態、下の写真は時間がたって中のタネもなくなった状態だと思われます。多くのサワギキョウが赤く色づいて目を惹きました。

 

クサレダマの実です。

クサレダマは漢字で書くと「草連玉」 臭いから”臭”レダマではないそうです。

幌延ビジターセンターでは、雪が積もる11月ごろまでは植物のタネや紅葉していく様子を観察できます。春から夏に咲いていた花が秋にどのような姿になっているか、ぜひ観察しに来てください!

大学生サブレンジャー 中山