晩夏のアンカーバトン
今年の夏はかなり長い間ジメジメとした天気が続いており、しゃっきりとしない印象です。
俗にいう「蝦夷梅雨」が続く中、サロベツ湿原では、夏の花と秋の花が入れ替わりつつあります。まずは晩夏の花を見てみましょう。
黄色い花をたくさん咲かせるクサレダマ。名前の区切り方はクサ・レダマです。腐れではありません。
昆虫たちのレストラン・ノリウツギ。予約の必要はありません。着席後0秒でお食事提供可能。
全体的に微毛が生え、どこか柔らかな雰囲気を纏うエゾナミキソウ。
昆虫を喰らい、昆虫に繁殖を手伝わせるモウセンゴケ。過酷な労働環境は可愛い花に免じて許してほしい。
空飛ぶ黄色い船、キツリフネ。乗船客はハナアブが多いもよう。
畑でよく見るあの花の形、オオマルバノホロシ。見たらわかるこの既視感。
細い茎、葉をもち、おまけに目立たないところで細々と咲くホソバアカバナ。
節々に小さい花をつけるヒメシロネ。
次は初秋の花を紹介します。
濃い紫色のサワギキョウ。飛んでいる鳥を真後ろから見た際のシルエットのような形の花です。
白い猫じゃらしのようなナガボノシロワレモコウ。もっとも、じゃらされるのは風に揺れるこの花を撮影しようとする我々ではありますが。
現在、順調に夏から秋にかけてのバトンタッチが進んでいます。この時期限定の風景を是非お楽しみ下さい。
小松