サロベツ湿原だより9月号+木道のようす210924
サロベツ湿原だより9月号は、「秋色を織りなす湿原」です。
9月24日の木道のようす。一夜ごとに秋色が深まる湿原です。
四季を通して美しく変化に富む風景が広がるサロベツ。秋は心に染み入る季節です。
しばらく道案内をしてくれるかのように、行っては待ち、待っては行った赤とんぼ。マユタテアカネでしょうか。
見渡す限りの雄大な湿原。
泥炭の上にまるでカーペットが敷かれたようなミズゴケも、だんだんと色付いてきています。
春から続いたお花リレーは見納め時期となり、秋のお花が咲いています。気品のあるエゾリンドウです。
楚々と咲くミヤマアキノキリンソウ。
今にもこぼれ落ちそうなカキツバタの種。水辺に落ちて、プカプカ浮いて移動します。
タチギボウシの種。ヒラヒラ舞い落ちて移動します。
ツルコケモモの深紅の実。キタキツネの貴重な食料です。
ヤチヤナギはすでに冬芽を付け、長い眠りにつく準備ができているようです。
ヤチツツジは狂い咲き。
実や種、冬芽の観察も興味深い、秋色満載の木道。今しか見られない風景です。
(早野)