サロベツ湿原最新開花情報+木道のようす210716
緑の湿原に夏のお花が咲きはじめています。
入口ではノリウツギがお出迎え。
ガクアジサイのように飾り花で縁取られ、本当の花は中のツブツブでこれから開いてきます。
今の見どころは食虫植物・モウセンゴケ。晴れた日の昼過ぎ頃までしか咲きません。
花の大きさは4mm程!目を凝らして見つけてみてくださいね。
てっぺんに来た花が開花します。植物たちの戦略は本当に興味深いです。
エゾノサワアザミにはいつも蝶々や虫たちが引き寄せられています。
ドクゼリは日本三大毒草の一つ。可愛いコには毒があり。でも虫さんたちには大人気。
サロベツ湿原の夏の風物詩・タチギボウシも咲きはじめました。今年はけっこう蕾が見られていますのでこの後楽しみです。
光に透けるとさらに、自然の造形の美しさにうっとりします。
オトギリソウも咲いています。
こちらはクサレダマ。来週あたり内周で見頃となりそうです。
実もいろいろ成っていますよ。ツルコケモモの若い実(英名:クランベリー)。
ガンコウランの実。
ホロムイイチゴの実(英名:クラウドベリー)は、真っ赤に熟してきました。この後緑のガクが開くと、動物さんたちさあ召し上がれ!です。
こちらはショウジョウバカマの若い葉。湿原ではすでに越冬する準備も始まっています。
最近の湿原は少し乾燥気味。雨とジリ(海霧)の日が少ないせいです。ヤマドリゼンマイも元気がありません。
すでに色づきはじめている草もあります。今年は夏と秋が同時に来ているかのような、少し不思議な感じです。
たくさんの種類の生きとし生けるものが、それぞれの戦略で精一杯生きているサロベツ湿原です。