サロベツ湿原最新開花情報+木道のようす210610
6月2日の朝、サロベツでは氷点下まで冷え込み、遅霜が降りました。そのためお花や蕾の一部は萎れましたが、まだほとんどが蕾の小さかったエゾカンゾウなどは大部分が影響を免れたように見られます。
今年は最高気温が20度を上回る日がなかなか少ないせいか、エゾカンゾウの蕾もまだかたく小さなものがほとんどのようです。今年のピークは例年より少し遅く、6月下旬~7月初旬頃になりそうです。
今は大湿原にぽつりぽつりと咲いています。
緑にオレンジ色が目に眩しく鮮やかです。
陽だまりなっているところがようやく早く咲きはじめています。
今はカラフトイソツツジが見頃です。
50cmくらいの低木に、ぼんぼりが付いたように咲きます。
ホロムイイチゴ。英名はクラウドベリーです。
よく見るとたくさん咲いています。
カラマツソウ。パッと開いた線香花火のようです。
すらりと背が高く、いつもサロベツの風に揺れています。
コバイケイソウは、名前のとおり小梅(コバイ)のような可憐な花をたくさん咲かます。
水辺ではカキツバタが咲きはじめました。紫色の花を見るとサロベツでは初夏の到来を感じます。
ワタスゲのふわふわの穂。
絶滅危惧種のエゾナミキソウの葉。(開花:例年7月下旬~8月上旬)
トドマツの黄緑色のやわらかい新芽。
一面緑となった光り輝く湿原です。サロベツの初夏を全身で味わえるいい季節です。
(早野)