サロベツ湿原最新開花情報 + 木道のようす210514
北海道でも緊急事態宣言が5/16(日)より発令されます。
なかなか外出できない日々が続きますが、お家でも木道のようすがわかるよう、引き続き最新開花情報をお送りします。
残雪の利尻山が美しい季節です。一面茶色だった湿原でも少しづつ緑色が増えてきて、小さく貴重なお花が咲きはじめています。
「ヤチヤナギ」が見頃です。花の大きさは5mm程ととても小さいので、全く気が付かないお客様も多いようですが、実はデッキ2~4周辺の足元や、湿原の奥の奥~~の方までたくさんたくさん咲いています。
「タテヤマリンドウ」は、晴れた暖かい日の午前中に咲きます。天気が悪い日は閉じるので、全く気付かない花になります。
ギョウジャニンニクの葉の中の「ヒメイチゲ」。※国立公園内は採取禁止です。
可愛いですね。
林の中では「エゾノリュウキンカ」が見頃です。
黄色と緑色の鮮やかなコントラストが眩しいです。
エゾカンゾウの葉の背丈は今これくらい。(咲きはじめは例年6月上旬頃、見頃は6月中旬~下旬頃)。※気象状況により、前後する場合もあります。
広~い湿原の中で、一つだけ蕾を見つけました。毎年一つくらい超早咲きがあったりします。
エゾカンゾウの株がたくさん出ているのがわかります。一昨年・昨年と2年連続オレンジ色の絨毯となりましたが、今年も遅霜の被害に合わず見られることを祈ります・・・。
ショウジョウバカマの蕾。
「マイヅルソウ」の蕾が膨らんできているのもあります。
「カラフトイソツツジ」の蕾もぷっくり膨らんできました。(開花:例年6月頃)
「ミツガシワ」の蕾。(開花:例年5月末~6月初旬頃)
まだ先の秋に咲く花も、ちゃんと着々と葉が伸びてきています。こちらは「ミアマアキノキリンソウ」。(開花:例年8月中旬~9月下旬頃)
「サワギキョウ」の芽。(開花:例年7月末~9月初旬)
食虫植物「モウセンゴケ」の葉も出てきました。まだとても小さいですがわかりますか?
拡大すると、こちらです。
サロベツは際立つ派手さはないかもしれませんが、四季を通じての美しさと味わい深さがあります。光り輝く新緑の季節、湿原では小さく貴重なお花が星々のように咲いています。
(早野)