サロベツ湿原最新開花情報+木道のようす 210507
サロベツもついに新録の季節がはじまりました。冬の白い世界に長くいた私たちにとって、体と心がほどけるように感じます。道路沿いではエゾヤマザクラの開花を目にし、まだ茶色い湿原でも春の小さな花々が少しづつ咲いています。
林内では「エゾノリュウキンカ」の黄色と若葉の緑色が眩しく目に鮮やかです。
道民にとっては別名「ヤチブキ」でお馴染みです。 ※国立公園内は採取禁止です。
早めに咲く林内のミズバショウは見納め時期。この後なるべく遠くへ種を落とすため、倒れておくのだそうです。それぞれの植物たちの戦略は興味深いです。
林を出ると、可愛い「ヒメイチゲ」がひっそりと咲いています。お花は1cm程と小さいので、お見逃しなく。
内周周辺のミズバショウは今見頃です。
林内と比べて小さいサイズで可愛いです。
ヤチツツジが見頃です。絶滅危惧IB類(EN)です。
花は5mm程ととても小さいため気づかないお客様も多いようですが、第2デッキ~第4デッキ周辺、それから湿原の奥~~~の方まで、よくみるとじつはたっっくさん咲いています。
今年も会えました、タテヤマリンドウ。晴れた日の午前中に太陽に向かって咲きます。
「エゾカンゾウ」の芽も伸びてきました。(開花:例年6月上旬頃咲き始め、6月中旬~下旬頃見頃)
初々しくやわらかな季節を全身で浴びる木道です。本州では山の上に咲く植物たちが、平地のバリアフリーの木道で見ることができる貴重な場所です。