サロベツ湿原最新開花情報+木道のようす 210425
午前中にまるで花びらが一斉に舞い落ちるような春の雪が降りました。ヤマセが入ってきてひんやりとした曇り空の下の、今シーズン第1号・最新開花情報です!
今時期の見頃は、林内の木道わきです。
「ミズバショウ」が綺麗に咲いています。まばゆい白です。
「ザゼンソウ」が咲いていますが、わかりますか?このあたりのザゼンソウはシャイなのか、後ろ向きで咲きがちです。
「エゾノリュウキンカ(別名ヤチブキ)」が咲きはじめました。黄色が目に鮮やかに湿原を彩ります。
「ヤチヤナギ」の雄花。よく見ると、木道わきでとてもたくさん咲いてます。
木道のすき間からも出ています。
「ヤチヤナギ」の雌花は極小で、まるでマッチ棒の先のようです。
「ヤチツツジ」も咲きはじめました。絶滅危惧IB類(EN)ですが、こちらの木道わきではたくさん咲きます。
「コバイケイソウ」の芽もぐんと伸びてきました。
(開花:例年6月頃)※開花は気象状況により前後する場合があります。
「カラマツソウ」の出はじめの葉が可愛いです。(開花:例年5月末~6月中旬頃)
「エゾカンゾウ」の芽も伸びてきました。(開花:例年6月上旬頃咲き始め、6月中旬~下旬頃見頃)
「ギョウジャニンニク」。※国立公園内は採取禁止です。(開花:例年6月上旬頃)
「オオバタチツボスミレ」と「ナガボノシロワレモコウ」の葉。
(開花:オオバタチツボスミレ 例年5月中旬~下旬頃、ナガボノシロワレモコウ 例年7月中旬~9月上旬頃)
オオジシギがズビャークズビャークと鳴く中、隣の牧草地からマガンたちが一斉に賑やかに飛び立ちました。上空を見ると、オジロワシが1羽舞っていました。
派手ではなくても、確かな生命や時間をつないでいるサロベツ湿原。これから5月にかけては、小さく可愛いお花が地上の星々のように咲くシーズンへと向かいます!
(早野)