サロベツ湿原だより3月号~まるで北の大地のサファリパーク
サロベツ湿原だより3月号は、「サロベツは、まるで北の大地のサファリパーク!」です。
この地を訪れるお客様に驚かれることの一つ、特に都会や道外から来られた方からは、
サロベツは広大な天然のサファリパークのように感じられます。
それほどに野生生物が身近で、手つかずの貴重な大自然が広がっています。
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こちらの写真は、以前海岸線を車で走っていたスタッフが撮ったオオワシです。
この時期、海沿いで大型の猛禽類が見られます。
打ち上がったアザラシと思われる餌に群れるワシたちが見られた日もあります。
日々どこかで行われている命のやり取り。
一緒に休憩していたオジロワシ(左)とオオワシ(右)。実際に見ると迫力に満ちていて、威厳と風格を感じます。
この後の時期、宗谷岬周辺ではワシの北帰行が見ものとなります。
サハリンへと渡る中継地の宗谷岬周辺に集まり、良い風を待って、ピーク時にはタカ柱を作って渡ります。
昨年のサロエコ記事↓
●2020年3月25日記事
ワシ北帰行2020in宗谷岬
●2020年4月6日記事
続・ワシ北帰行&ノスリの渡りin宗谷岬
また、一見雪と氷に閉ざされ、動きをとめたように見える森や林にも、おもしろい世界が広がっています。
エゾマツの実。
木にエゾシカの食痕がありました。今年は全体的に餌が少ないようで、動物たちにとって厳しい越冬となっているのではないかと言われています。
木のウネウネした模様は、カミキリムシの幼虫が幹の中を食べ進んだ跡。
そのカミキリムシを食べるキツツキの食痕(これはクマゲラ!)。
こちらの穴は深いですね。
エゾユキウサギの足あと。
ウサギはかくれんぼの名人ですが・・・眠いのかな?油断してますね。
可愛い小鳥たちにも癒されます。
一歩踏み出すと、厳しい自然を超えていく野生の営みを垣間見れ、表情豊かな大地を感じられます。
(早野)