宗谷限定・カラフトマルガタゲンゴロウ
9月12日、サロベツ地域のとある沼に水生昆虫を捜しに行ってきました。
暫らくいそうな箇所を捜索したところ、
カラフトマルガタゲンゴロウを数個体見つけられました。
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この種は1980年代に国内で初めて生息が確認された種です。
分布もも北海道の北端部周辺(サロベツなど)に限られていますので、、
まさに”宗谷・サロベツ限定”の昆虫と言っていいでしょう。
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体色は全体的に黄褐色で、実際に見てみると黄色と黒のコントラストで鮮やかな印象を受けます。
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ちなみに、近縁のマルガタゲンゴロウとは腹の色の違いで識別が可能です。
本種は写真のように黄褐色ですが、マルガタゲンゴロウは黒色となっています。
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この後しばらく観察したのち、これらの個体は元の水域へと返しました。
なお、国外での分布では、名前のとおり樺太(サハリン)やシベリアにもいるそうです。
宗谷地方は地理的にも近いので、大陸との共通種(国内の他地域ではいない種)が
生息できるのかもしれません。
川﨑