サロベツ湿原 最新開花情報 200824
北緯45度のサロベツでは、夏の名残りを感じつつも、確実に季節は秋へと傾いています。
春から続いたお花リレーは、ついに最終走者にバトンを渡すところまできました。
緑色の湿原の中でも、すでに茶色く色付いてきているのがわかります。
サロベツは、ミズゴケのカーペットが敷き詰められたような高層湿原に、貴重な花々が楚々と咲く稀有な場所です。
今一番目立つのは、ひょろりとノッポな「ナガボノシロワレモコウ」です。
ナガボ(長穂)の白い花が、湿原の奥の方まで続いているの、わかりますか?
「ミヤマアキノキリンソウ」。ついに名前に「アキ(秋)」が入る花が咲きはじめました。
サロベツの秋の代表花であり、最終走者の「エゾリンドウ」です。
「ウメバチソウ」。大湿原の中で、ポツリポツリと咲いているのでお見逃しなく。
内周では「ハンゴンソウ」が見頃です。人の背丈くらいあるので目立ちます。
漢字では「反魂草」と書き、名前のとおり、お盆前後に咲きます。
木道わきでわさわさしている「ヤチヤナギ」は、ローズマリーのようなスッとした香りです。指で強く擦って嗅いでみてくださいね。
「ヒメシロネ」は、ミントのような香りです。ミントと同じシソ科です。
「キツリフネ」の種は、指で触れると勢いよくパチンっと飛び散ります。
湿原を吹き渡る風の音と秋の虫の声が聞こえる木道散歩は、今ならではの味わいです。