サロベツ湿原の様子～小さい春みつけた～（200322）

日を追うごとに雪解けの進んでいる、3月22日の湿原の様子を紹介いたします。

雪が解けて一面枯草色の湿原に見えますが、足元をよ～く見ると春を待ちわびた
植物たちの姿を見ることができます。

雪の布団の下からはミズゴケも顔を出していました。

湿原上にこんもりと盛り上がって見えるのは、通称ヤチボウズ。
他の植物の草丈が伸びていない今だからこそ見つけやすい一つです。

枯草色の湿原では緑のマンネンスギが目立ちます。
こちらもほかの植物の背丈が低い春先だからこそ見つけやすい植物の一種です。

ミズゴケの間からミツバオウレンの小さな葉を見つけました。
今年も可憐な花を咲かせてくれることを期待しましょう。

晩夏から秋をに紫色の花を咲かせ、湿原を彩るサワギキョウの芽もありました。

なんと、カキツバタの芽が早速伸びていました。
このままうまく成長してくれることを願います。

22日は天気も良かったこともあり、遠くに蜃気楼が発生していました。
地上で蜃気楼が見られるのも春のサロベツならではです。

雪解け水のたまった箇所はまるで小さな池沼のようにあちこちに点在しています。

開花リレーのトップを飾る一種、ヤチヤナギの蕾もさらに膨らんでいるように見えました。

ロゼット状に葉を広げるショウジョウバカマもありました。

昨年はあまり花が咲きませんでしたが、今年はどうでしょうか？

展望デッキから湿原を眺めるとこんな感じです。 木道がもうハッキリと見えるようになりました。

先日まで凍っていたデッキの下の氷もすっかり解け、水が張っています。

エゾアカガエルの可愛らしい歌声が聞こえてくるのももう間もなくかもしれません。

湿原のあちこちでさらに春らしさが増してきました。 まだまだ風は冷たい季節なので、

お越しの際は十分な防寒対策をしてお越しください。

 

川﨑