サロベツ湿原のようす200309
ここ数日で雪が一気にとけてきたので、巡視に行ってきました。木道もご覧の通りです。
朝の時点で20cmほどあった湿原の積雪は、夕方には10cmほどになっていました。
雪の下からは、カラフトイソツツジやマンネンスギが顔を出しています。
前半の木道は、もうスノーシュー無しで歩けます。ただし、足元は氷で滑るので注意してくださいね。
真新しい木道やデッキからは木の良い香りがします。今年だけの無垢の木の色と新鮮な香りです。
湿原の植物が見えきている場所では、植物を傷付けないように木道からは下りないようにしてください。
木道の上に面白い氷を発見!誰かの足跡が固まったようです。サイズは26.5cmくらいでした。
ヤチヤナギの蕾(これは雄花)です。もうだいぶ膨らんできています。
木道の後半では、ノハナショウブやコバイケイソウなど様々な植物の枯れた姿を見ることができます。
頑張れば木道一周を長靴で歩けますが、途中から雪が深くなるので少々歩きづらいです。
展望デッキの下の氷はすっかりとけてきました。大きな水たまりができています。
デッキの上から湿原を一望するとこんな感じです。雪原に木道の姿が徐々に見えてきました。
外周は木道が分かりますが、内周まだ雪が多く木道の形は全く見えません。
スノーシューが無いと15cmくらい雪に埋まり、歩きづらいです。
続いて森の中へ。こちらはまだ雪があるので、今週いっぱいくらいはスノーシューができそうです。
雪の上にはツルアジサイのドライフラワーがたくさん落ちていて、花が咲いたようで綺麗でした。
森の中から湿原に出ると、急に強い風が吹き付けてきました。
そんな冷たい風の中でも、日増しに蕾が大きくなっていくハンノキ。今年はだいぶ早くに咲き始めそうです。
新型コロナウィルスの影響で、最近はどうしても家の中にこもりがちだと思います。
1時間でも湿原を歩いて外の空気に触れたり、広大な景色を眺めたり、
木道の爽やかな香りを嗅ぐと心身のリフレッシュになりますよ。
現時点で、サロベツ湿原センターは通常開館しておりますので、もし宜しければ気分転換にお越し下さいね。