活動報告
活動報告 > 2017年 > No.8
サロベツ湿原への外来雑草の侵入状況の調査
活動内容
昨年に引き続き、今年も落合および湿原センターの木道周辺で外来雑草の侵入状況を調査しました。昨年度、多数の侵入が確認された外来種ハルガヤは、今年も多くの地点で開花していました。本種は大量の種子をつけるため、侵入域の急速な拡大が危惧されます。また、今年は湿原内で群生しているクサヨシについて、もともと湿原に生育している在来種か、外来種(リードカナリーグラス)かを識別するために、環境省の許可をいただいてサンプルを採取し、遺伝的な解析も行いました。現在結果の分析を進めています。
活動を終えて一言
今回の調査で多数見つかったハルガヤや、リードカナリーグラスは、湿原のみならず、採草地の強雑草としても知られています。湿原と農業の両方に被害を及ぼす外来雑草をなくすことを目指して、引き続き研究を進めていきたいと思います。