活動報告

活動報告 > 2014年 > No.26

渡り鳥の国際空港

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活動内容・成果

【内容】
松江(宍道湖・中海)、サロベツはそれぞれラムサール登録地として重要な場所です。
2月8日(土)は、世界湿地の日に因み、松江、サロベツの双方で『松江の水辺(サロベツ)は渡り鳥の国際空港』と題してイベントを行いました。イベントの最後にGoogle+のビデオチャット機能を用いた交信を行い、渡り鳥や双方の自然環境について情報交換をしました。遠く離れた別のラムサール登録地を知ることで、お互いが渡り鳥の国際空港として大切な場所であることを確認しあいました。
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<交信内容>
宍道湖・中海/サロベツはどんなところ?
*松江:松江は、宍道湖・中海に隣接していて「水の都松江」として有名。松江城を持つ歴史ある城下町 →サロベツの皆さん(幌延町・豊富町の子どもたち)は松江のことをよく知っていました。あらかじめ予習してあったそうです。
*サロベツ:(地図を指しながら)サロベツは日本の最北端!北のてっぺん! →松江の皆さん(イベントに参加した松江市民(大人5,6名、子ども1名))の反応は「おぉ~っ!!本当に最北端だ~!!」と驚きの声。
2014年湿地の日のテーマに因み、双方の取り組みについて紹介
*松江(宍道湖)「湿地と漁業」:宍道湖のシジミ漁に関する漁業ルール(取り過ぎないための取り組み)について紹介
*サロベツ「湿地と農業」:湿地と酪農を共に成り立たせるための取り組みについて紹介 →松江の皆さんは大きくうなづきながら聞いていました。

どんな鳥が渡ってくる? 代表的なものは?
*松江(宍道湖・中海):スズガモやキンクロハジロ、ホシハジロが万単位で渡ってきます。コハクチョウやマガンにとっても重要な越冬地です。渡り鳥の渡来地としては西日本最大です。
*サロベツ:オオヒシクイの飛来地として重要な場所になっています。またオオワシなど希少な猛禽も見られます。最近はタンチョウの生息も確認されています。 →家の近くで見られるタンチョウ親子について、幌延町の酪農家のお家の女の子が自らすすんで話してくれました。松江の大人たちは、小さな女の子が自信を持って“日常”のなかに自然にいるタンチョウの話をするのを感心して聞いていました。

質問タイム
松江のイベント参加の男の子から質問:「シカはいますか?」 →サロベツの子どもたち全員が一斉に「いるよ~っ!!」と答えてくれました。サロベツの子どもたちが日常的に野生生物と隣り合って生活していることを実感しました。

まとめ
各地の国際空港がより良い状態にあることで、様々な種類の鳥の住処と様々な渡りのルートが確保されることになり、鳥たち全体が守られることを確認できました。松江の参加者のひとりからは「サロベツとのリンクで世界が広がった感じがした」と感想をいただきました。松江とサロベツは渡り鳥によってつながっています。これからも『渡り鳥の国際空港』を持つ地域同士で、毎年訪れる渡り鳥たちを見守っていけたらと思いました。

*松江側のイベントの様子、サロベツとの交信の様子は、以下のブログで紹介しています。
http://www.mmjuku.or.jp/archives/1959 
(まつえ・まちづくり塾公式サイト かせいじんの徒然散歩道 【まちコレ番外編 ご報告】『松江の水辺は渡り鳥の国際空港』開催しました!)

*サロベツ側のイベントの様子、松江との交信の様子は、北海道庁のブログにUPされたそうです。ここで紹介させていただきます。
http://plaza.rakuten.co.jp/machi01hokkaido/diary/201402200003/(北海道庁のブログ 『超!!旬ほっかいどう』)

活動を終えて一言

サロベツから松江に旅立っていった“渡り鳥のカセイ”としてやってみたかったのが“サロベツと松江というラムサール登録地をつなげる活動”です。初めての試みでいろいろ準備不足なところもありましたが、呼びかけに応じてくださった松江、サロベツの共催者の皆さんの心強い協力と、参加者の皆さんのあたたかさに支えられてカタチにすることができました。ありがとうございました。