活動報告

活動報告 > 2014年 > No.13

サロベツサブレンジャー

IMGP7377

活動内容

北海道大学植物同好会では、毎年大学の夏休み期間を利用し、サロベツ湿原センターを拠点としてサブレンジャーの活動を行っています。当サークルは今年度、4名のメンバーがサブレンジャーとして活動しました。また、他大学(日大・法政大)や豊富の高校生もサブレンジャーとして活動をしていました。(計13名)

サブレンジャーとは国立公園の自然保護官の補助員のことです。その活動内容は湿原の木道ガイドをはじめとして、多岐にわたっています。

成果

①木道ガイド
湿原センターの木道を散策される観光客に同行してサロベツ湿原の特徴や花について説明をしました。草陰に隠れて見落としてしまいがちな花を紹介するなど、お客さんに対して湿原に興味を持ってもらえるようなガイドを心掛けました。今年度は140名ほどの方々にガイドを利用していただきました。

②外来生物の駆除
湿原の本来の生態系に悪影響を与える外来生物を、湿原センターの職員の方々や地元の方々と駆除しました。オオハンゴンソウ、アメリカオニアザミ、オオアワダチソウなどを取り除きました。

③木道の巡視・管理
毎朝、木道を歩いてまわり、咲いている花や湿原の様子・みどころをチェックしました。木道の巡視で得られた自然情報は、湿原センターのホワイトボードに掲載し、皆さんに湿原の情報を分かりやすく伝えられるように工夫しました。また散策される方が快適に木道を歩けるよう周辺の草刈りや掃除、あるいは壊れた木道の応急処置などを行いました。

④展示物制作
センターを訪れた方により楽しく、よりわかりやすくサロベツの自然・文化について知っていただくために展示や案内表示を充実させました。また今年度は、以前に作られて古くなった展示物を新しくするなどの活動も見られました。七夕の飾りなども製作しました。

⑤幌延ビジターセンターでの活動
幌延町の幌延ビジターセンターでも活動を行いました。木道巡視や自然情報の更新などを行いました。今年は新たにクイズラリーを設置しました。

このように、サブレンジャーの活動は木道上に限らずサロベツという地域全体で行われています。サロベツには雄大な自然と地域愛にあふれた人々の輪があります。そんな素晴らしい環境の中で、ある時は自然保護の最前線に立ち、ある時はそこに携わる人々との交流を深め、学生生活を普通に過ごしていては経験できないような貴重な体験ができるのです。サブレンジャーに参加したメンバーは、サロベツの魅力を存分に感じ、みんなサロベツが大好きになって札幌へと帰っていきます。当サークル内でも、こういう活動を通じてさらにサロベツに興味を持ってくれる人を増やせていけたらと思っています。そのためには、次年度にサブレンジャーを希望するメンバーたちに、今年度の活動やサブレンのやり方をうまく伝えていくことが私たちの課題だと思っています。
この素晴らしい活動をこれからも続けて行けるように、私たちも頑張りたいと思います。

活動を終えて一言

サブレンジャーの活動は学生の私たちにとって大きな「学びの場」です。学生なりに自分のやるべきことをみつけ、一所懸命それに取り組み、時に悩み、時に笑い、時に協力する。そんなきっかけを通して、自分自身を成長させられることが、サブレンジャーの一つのいいところだと思います。サブレンジャー活動に関しまして、お世話になりました関係者の皆様に深く感謝申しあげます。