サロベツ湿原 最新開花情報 200629

  • 2020年06月30日
  • 植物

サロベツ湿原 最新開花情報 200629

エゾカンゾウが引き続き見頃です!
見頃を迎えてみれば、最高気温が抑えられたせいでしょうか、今年はゆるやかに見頃を迎えているサロベツです。

去年は短い期間一気に咲き黄色い絨毯となりましたが、今年はエゾカンゾウも密を避けたかのようにのんびりと咲いています。もちろん、とても綺麗に咲いていますよ!

曇りの合間の青空です。

エゾカンゾウは、木道外周より外側の方へ見頃が移ってきています。

利尻山のてっぺんも少し顔を出しました。

木道のすぐ近くでもエゾシカによるエゾカンゾウの食害がけっこう見られます。もしかすると湿原の奥の方も相当数食べられているのかもしれません。

小さな蕾もまだたくさん見られますので、あと1週間くらいは楽しませてくれそうです。

同じエゾカンゾウでも、一つとして同じものはなく・・・お花も一期一会です。

晴れると、花びら表面のラメのようなキラキラもはっきりと見えます。

見納め時期のカキツバタと入れ替わり・・・

ノハナショウブが咲き始めました。

今年はツルコケモモもたくさん咲いています。といっても、花の大きさは小指の爪くらい。とっても小さいのでお見逃しなく!

早くもツルコケモモの成りたてのまだ若い実!(中央に少しぼやけて写っています。)
左上側2つは去年生って残っている実。新旧揃い踏みです。
英名はクランベリー。こちらは国立公園なので採取禁止です。

こちらはホロムイイチゴの生りたての実。英名はクラウドベリー、名前のとおりクラウド(雲)状です。

野生のランも咲きはじめました。トキソウです。数は少ないです。探してみてください。

こちらも貴重なサワラン。高層湿原に咲く可憐なランです。

朝咲いていなかった花が夕方咲きはじめたり、次の日はもう木道の雰囲気が変わっていたり。 晴れの日も霧の日も、水滴のついた花々も・・・湿原の風景は、歩く時どきで変わります。
エゾカンゾウをご覧になりたい方は、お早めにお越しください!

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