サロベツ湿原 最新開花情報 200615

  • 2020年06月15日
  • 植物

サロベツ湿原 最新開花情報 200615

北緯45度・サロベツでは、この一週間ほどで、春の小さな花から目立つ初夏の花へと様変わりしてきました。
エゾカンゾウは今日現在、1分咲きといったところです。

蕾はだんだんと大きくなってきていますので、徐々に開花が進みますと、ピークは例年通りの6月下旬頃と思われます。

お花はエゾカンゾウだけではありません。雨の似合うカキツバタ、艶やかで美しいです。

緑色の湿原に、紫色のカキツバタと黄色のエゾカンゾウが綺麗です。

今年はカラフトイソツツジが当たり年、たくさん見られます。

枝葉を指で強く擦ると香りがしますよ。「コーラのにおい!」とか「オレンジのにおい」「石油のにおい」などと聞きます。

ツルコケモモが咲き始めました。花の大きさは1cm程。大湿原の中で見つけられたら上級者です。

白いふわふわのワタスゲはサロベツの風に揺られて涼しげです。

カラマツソウは線香花火のようで儚げ。

去年は大爆発したかのように当たり年となったコバイケイソウは、今年は休眠の年なのか(?)控えめに咲きそうです。名前の「コバイ(小梅)」のとおり、間近で見ると梅の花に似ています。

さて、オロロンライン(道道106号線)の海岸草原のエゾカンゾウ前線ですが、現在幌延町あたりまで北上しています。サロベツ湿原センターへお越しの際は、この時期ぜひ海岸線のドライブもお楽しみください!

早野

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